初の点字スマートウォッチ「Dot」 3万円台の低価格と点字学習プログラムで視覚障碍者の「読み」を応援

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韓国のベンチャー企業Dotが、初の点字スマートウォッチ「Dot」を開発しました。画面上で合計24の点が上下に動き、1度に4つの点字を表示します。価格は300ドル(約37,000円)を下回るそうです。

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http://fingerson.strikingly.com/

NOW THE BLIND CAN READ TEXTS ON THIS NEW BRAILLE SMARTWATCH | http://www.popsci.com/now-blind-can-read-texts-shifting-braille-smartwatch

Braille e-books: Why can’t you buy a budget e-reader? | http://www.bbc.com/news/technology-27243376

This Braille smartwatch is a game changer for the visually impaired | http://www.aol.com/article/2015/07/29/this-braille-smartwatch-is-a-gamechanger-for-the-visually-impair/21215697/

 

 

点字を取り巻く問題

世界に2億8,500万人といわれる視覚障碍者のうち、読むことができる人はたったの5%。その理由として、点字翻訳される書籍が全書籍の1%であること、またテキスト読み取り装置が高価である(数十万円が相場)ことなど、点字の習得意欲を損なう環境が挙げられます。

一方出版社側にすれば、視覚障碍者用に拡大印刷、点字版、オーディオ版書籍の製作には通常書籍の4~5倍の費用がかかります。そのため出版社も視覚障碍者向けの出版に力が入らないのです。

さらに、近年のスキャン技術やOCRソフトウェアの向上、スマートフォンの隆盛によって、視覚障碍者はより聴覚コンテンツに依存する傾向があります。しかしそれは本来の「読み」と同じと言えるのか、疑問が生じます。聴覚コンテンツへの過度の偏りによって、視覚障碍者は綴り、句読点法、段落構成などに慣れる機会が損なわれます。その結果、「書く」ことが困難になるのです。

 

 

点字スマートウオッチ「Dot」の主な特徴

この「Dot」があれば、様々なテキストデータ例えばメッセージやツイート、本をいつでもどこでも読むことができます。Bluetooth 4.0 接続可能。ユーザーの音声指示によって、iMessageのようなアプリのテキストを点字に変換します。他にも時計、アラーム、通知、ナビゲーション機能を有しています。さらに、点字学習プログラムも搭載されています。なお、充電なしで5日間連続使用が可能です。

「視覚障碍者は、iOSアプリで彼女からのメッセージを受け取ったらSiriに音読させるのが現状です。Siriの声は機械的です」とDot社CEOのEric Ju Yoon Kim 氏が語っています。「彼女からのメッセージは自分(の声)で読んでみたいと思いませんか?」

 

 

「Dot」の今後

スマートウォッチ「Dot」は今年12月アメリカにて発売予定で、現在はプレオーダー受付中(サイト内「Join our pre-order list」にて)です。

 

Dot社は、この点字画面のモジュールをATMや駅で利用できないかテスト中とのことです。例えば口座残高や時刻表など定期的に変更される情報を表示できるよう、モジュールをプログラムしています。スマートウォッチ「Dot」を12月にリリース後、同社では最大の市場が見込まれるパブリックセクターへの参入を計画しているそうです。

 


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