ドローンの活躍が期待されるビジネス その1 石油産業


石油採掘・精製設備の点検は非常に危険な業務です。従来の方法では石油採掘者がワイヤーでつりさげられ、強風にあおられる中点検を実施します。余剰ガス燃焼用の巨大な煙突「フレアスタック」(↓)ももちろん点検が必要です。

2015-08-24_1137

Flying Robots Replace Oil Roughnecks
http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-08-21/flying-robots-replace-oil-roughnecks

石油産業界で、この危険な作業をドローン(自律型無人航空機)に任せることに注目が集まっています。高解像度・赤外線サーマルカメラを搭載したドローンを利用すれば、時間と費用を抑えるだけでなく安全性も確保できます。

 

「石油採掘設備は金属構造物であり、それが海水に浸かっています。北海の設備は元々耐久性が20年設定されていますが、すでに40年経過していますので、さびが心配です。波の衝撃によりひびやその他の損傷が絶えず、リフォームや修理が必要です」とSky Futureの運営チーフのChris Blackford氏が語っています。
Sky Futureはロンドンベースのドローン利用の点検代行会社で、特に石油やガス業界を専門としています。「当社が石油やガスに特化する理由は、参入が非常に難しい分野でありながらも、解決しなければならない問題がそこに存在するからです」とBlackford氏が語っています。5年前に始まったドローンを利用した点検ですが、昨年は前年比2倍以上の需要があったとのこと。

2015-08-25_1020

 

ドローンによる点検の実際

点検にはドローン操作者とエンジニアが1人ずつ派遣されます。小型の飛行機を飛ばし、3Dモデルを作成。異常があればマッピングで表示します。Blackford氏によれば「人間による検査だと8週間かかる内容が、ドローンを利用すれば5日で終了します。」とBlackford氏は語っています。「さらにフレアスタックを停止させることなく検査できるので、費用の節約になります」ということ。ちなみにフレアスタック停止1回につき、400万ドルもの損失になるそうです。

データ収集後は専用のアルゴリズムで分析され、ポータルサイト(↓)で表示されます。点検で発見された欠陥部については緊急度に応じて色別に表示されます。レーザー技術によりSky Futureのドローンはひびや腐食を追跡し、経時的変化をマッピング表示することもできます。さらにはガス漏れの検知も可能です。

2015-08-25_0953


Comments are closed.