2020年11月2日(現地時間)、Raspberry Pi 財団(イギリスの非営利団体)は、キーボードにマイクロコンピュータ「Raspberry Pi」を組み込んだ「Raspberry Pi 400」を発表しました。価格はデバイス単品で70ドル、有線マウスやケーブル同梱の「Personal Computer Kit」セットが100ドル。
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「Raspberry Pi」とは
安価で手の平サイズのコンピューター「Raspberry Pi(ラズベリーパイ、ラズパイ)」。2012年2月に発売された最初のモデル「Raspberry Pi 1 Model B」は、初日で10万台が売れるほどの注目を集めました。現在に至るまでバージョンアップを重ね、2017年12月までの累計販売台数は、1,700万台を突破しています。
おいしそうな名前の由来については、くだものの名前が付いたコンピューター会社が色々ある中、当時まだ使われていなかった名前の中からRaspberryを選んだそうです。(パイはプログラミング言語Python(パイソン)に由来。)
このRaspberry Pi、もともとは、ケンブリッジ大学コンピューター研究所での、減少していく学生数とプログラミング専攻学生たちのスキルレベルの低さに対する危機感を発端とし、開発されました。子どもでも簡単にプログラムでき、故障を恐れることなく自由にいじくりまわせる丈夫で安価なコンピューターを開発することで、プログラミング経験をより多くの人に普及させることを目指しました。
「Raspberry Pi 400」とは
「Raspberry Pi 400」は、公式サイトによれば、『あらゆる年代の子どもや学生に最適なツールであり、安価で携帯性に優れ、家庭学習用として、またプログラミング、フィジカルコンピューティングやネットワーキング等の概念の教育用として理想的なツールです。』ということです。
そして、気になる日本での発売は、株式会社スイッチサイエンスにて、2021年以降に予定されているようです! (価格は現時点で未定。)
Raspberry Pi 4を組み込んだキーボード型のパソコン「Raspberry Pi 400」が登場。スイッチサイエンスにて2021年以降に販売開始予定。
株式会社144Lab 2020年11月2日 17時10分
Raspberry Pi財団が2020年11月2日にRaspberry Pi 4を組み込んだキーボード型のデバイス「Raspberry Pi 400」を発表しました。株式会社スイッチサイエンス(本社:東京都新宿区、代表取締役:金本茂)は、2021年以降に取り扱いを開始する予定です。
- Raspberry Pi 4をキーボード組み込んだキーボード型のデバイス「Raspberry Pi 400」が登場
- 日本の販売開始は2021年以降を予定。
- 最新情報はスイッチサイエンスウェブショップの商品ページ(https://ssci.to/6750)にて更新

Raspberry Pi 400はRaspberry Pi 4をキーボードに組み込んだパソコンです。ディスプレイやマウスをつないで手軽に使い始めることができます。クアッドコア・64ビットのプロセッサーをそなえ、無線通信や4K動画の再生に対応しています。インターネットや動画の閲覧、ドキュメントの作成や編集、プログラミング教育用のパソコンにぴったりです。
今回発表されたモデルは、ヨーロッパ、北アメリカ、カナダに対応しています。日本での販売開始は2021年以降を予定しています。日本での販売開始時には日本語配列キーボードや工事設計認証(いわゆる技適)にも対応する予定です。最新情報はスイッチサイエンスウェブショップの商品ページ(https://ssci.to/6750)で更新します。
特徴
プロセッサー | Broadcom BCM2711 quad-core Cortex-A72 (ARM v8) 64-bit SoC @ 1.8GHz |
RAM | 4GB LPDDR4-3200 |
コネクティビティー | デュアルバンドIEEE 802.11b/g/n/ac wireless LAN Bluetooth 5.0、BLE Gigabit Ethernet 2✕USB3.0ポート、1✕USB2.0ポート |
GPIO | 40ピン |
ディスプレイ、音声 | 2✕micro-HDMIポート(4K60対応) |
マルチメディア | H.265 (4Kp60 decode) H264 (1080p60 decode, 1080p30 encode) OpenGL ES 3.0 graphics |
SDカード | マイクロSDカードスロット(OSとストレージ用) |
電源 | 5V/3A(USB Type-Cコネクター) |
キーボード配列 | UK、US、DE、FR、IT、ES(2020年11月2日現在) ※2021年以降、日本語配列にも対応予定 |
サイズ | 286 mm × 122 mm × 23 mm |
スイッチサイエンスについて

スイッチサイエンスは、テクノロジーをより多くの人々が道具として当たり前に使える世界を目指して活動しています。具体的には、電子工作用の電子部品を自社で設計、製造、または国内外から調達し、販売する事業を行っています。
近年は多くの電子部品が小型化され、専門家以外には使いづらくなっています。こういった電子部品を数センチメートル角のプリント基板に搭載したモジュールの形で提供することで、多くの人がテクノロジーを楽しめる環境を作りたいと考えています。
Source: PR TIMES
まとめ
「Raspberry Pi 400」の日本での販売開始が待ち遠しいですね!日本国内での深刻なIT人材不足がたびたび報じられ、その解決策として外国人材を採用するといった案もありますが、Raspberry Piのようなツールを積極的に活用して、日本人のITスキルが底上げできるといいですね!