ロボットバーテンダーと言えば、2020年1月から、JR池袋駅南口(東京都豊島区)に2か月限定でオープンした「ゼロ軒めロボ酒場」では、ロボットバーテンダーが注目を集めました。このAIを搭載したロボットアームは、お客さんから注文を受け、ドリンクを作って提供するだけでなく、受注後に「お酒をつくります」と発話も可能でした。
2021年2月、さらに進化したAIロボットバーテンダーCecilia(セシリア)が登場しました。飲み物の提供はもちろん、お客さんとより楽しい会話ができるように進化しているようです。
Ceciliaとは?
Ceciliaは、イスラエルのスタートアップ、GKI Groupが開発したインタラクティブなAIロボットバーテンダーです。同社では、3年前からロボットバーテンダーの開発に取り組んでおり、その1つ「Robobar」は、Cisco、Microsoftといった顧客を抱えるほどの定評ぶり。Ceciliaはその対話能力を向上させた進化版です。
Ceciliaは空港、ホテル、スタジアムといった場所に設置し、イノベイティブな体験を提供することで集客アップを目的とした製品です(購入またはレンタル可能)。

Ceciliaは、顧客の好みに合った飲み物を提供するだけでなく、会話もすることができます。また飲み物の注文を含め、発話は音声で認識されます。
また、収集したデータに基づいて広告を表示したり、利用シーンに応じて会話内容をカスタマイズすることも可能。

どんな会話が可能?
イスラエルのニュースチャンネルKeshet 12で公開された動画(↓)で、Ceciliaとレポーターが会話しています。
Ceciliaの開発ディレクターであるDor氏(下図左)によると、約1年前からプロジェクトを開始、コロナ対策を目的としていたわけではないが、人との接触を最小限に抑えることが求められる今、その重要性を認識しているとのこと。

「冗談も通じますよ」と言われて、レポーターが「I love you.(愛してます。)」とCeciliaに話しかけたところ…↓

「I’d like to drink.(何か飲みたいです。)」と話しかけると…↓

「スモーキー」と答えると…↓

メニュースクリーンをタップすると…↓

ちなみに、Ceciliaは、1時間で120杯のカクテルを作成可能。また何百種類ものカクテルが作れます。
Ceciliaがシェイクしている間に、カップにカクテルが注がれます。↓

そして出来上がり!


まとめ
Ceciliaは非接触が推奨されるコロナ禍において、大活躍しそうなロボットですね。どんな接客ができるのか気になりますね。現在は英語対応のみですが、順次多言語対応するとのこと。日本にも近い将来に登場するかもしれません!