2020年12月に発売開始になった「Wristcam」(リストカム)はインカメラとアウトカメラを搭載したApple Watch専用スマートバンドです。多彩な機能をもつApple Watchですが、欠けているのはカメラ機能。「Wristcam」を使えばiPhoneを持っていない時でもカメラ撮影ができるようになり、大変注目を集めています。価格は299ドル(約3万3,000円)。
「Wristcam」とは?
「Wristcam」には、8MP解像度のインカメラと外向きのアウトカメラが搭載されています。インカメラは、Apple Watch画面の上に位置し、画面をのぞくとカメラに顔が映ります。アウトカメラは、手首の外側に位置していて、周囲を撮影するときに便利な位置になっています。また、盗撮防止のため、撮影中は各レンズ横にあるLEDライトが照射し、この設定は変更できないそうです。

「Wristcam」を追加してできること
アウトカメラは、1080pの動画と、4K画質の静止画の撮影が可能で、インカメラを使えば、ライブ動画のストリーミングも行えるそうです。また、Apple Watchで相手の顔を見ながらビデオ通話を行うことが可能になります。
専用のwatchOSアプリを使えば、iPhoneなしでワイヤレス接続可能。カメラの切替え、静止画・動画の切替えなどがApple Watchで操作できます。

内部ストレージは8GBで、2,000画像または1時間動画が保存できる容量。バッテリーは1度の充電で1日はもつそうです。
気になる画質は?
Appleinsiderで、「Wristcam」で撮影した画像が公開されています。iPhone 12 Proで撮影した画像と比較しています。

Wristcamの共同創業者Ari Roisman氏とMatt Frischer氏は、「Wristcam」の画質は最新のiPhoneに搭載されているカメラに及ばないことは十分承知で、Wristcamの価値は画質にあるのではなく、Apple Watchに新たな価値と機能を追加できる、軽量でウェアラブルなガジェットであることだとAppleinsiderの取材に答えています。
また、Roisman氏によれば、「Wristcam」は初の、そして現時点では唯一の、Appleが認証したスマートバンドであるとのこと。
発送地域は?
現時点では、アメリカ50州とカナダのみ出荷可能で、順次対象エリアを拡大する予定。
まとめ
この「Wristcam」は6年前に「CMRA」という別の名前でクラウドファンディングキャンペーンを行っていました。その当時に出資して、つい最近「Wristcam」が手元に届いたユーザーは、「5年近く時間がたっているので、デザインが洗練されることを期待していたけどそのままだった。常につけているわけではないけれども、満足している。」とコメントしています。
出典:Appleinsider、Wristcam(アイキャッチ画像含む)