韓国で高齢ドライバー向け運転免許試験にVR利用 2025年実現を目指す

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韓国警察庁(KNPA)が、高齢者ドライバーを対象とした条件付き免許証の発行について、2025年の実現を目指していると報じられました。3年計画で、約3億円の予算で研究開発が進められているようです。

注目ポイントは、その免許発行の基準となる運転スキルの判定方法です。
なんとVRを使用して、運転能力を見極めるとのことです。

 


 

背景にある韓国の交通事情

条件付き免許証の新設に至った理由として、免許保持者10,000人当たりの交通事故件数では、65歳以上の運転者による事故が、30代運転者の約2倍にのぼるといった統計によるものだそうです。

また、2008年と2018年の間で、高齢ドライバー者数が3倍に増加していることも背景にあります。

 

VRの利用方法

新設の運転技能検査で、VRをどのように利用するのか詳細はまだ明らかになっていませんが、高齢者の運転能力、記憶力、判断力の測定に利用されることから、認知症臨床に使用されているVRヘッドセットと同様のものが使用されるものと推測されます。

ちなみに、運転技能検査におけるVR使用方法について、ソウル大学の研究チームが研究結果を発表しています。
2020年のJournal of Advanced Transportationに掲載された論文「VR技術に基づく年齢と視力に相関する運転性能評価」では詳しい研究結果が記載されています。

 

ソウル大学研究チームによる研究内容

運転者の視覚能力を検査するため、多種多様な状況を設定し、運転中のさまざまな行動を測定します。

このバーチャル世界では、日中と夜間の2つのシナリオが用意されていて、いずれも3つの予期しないハプニングに遭遇することになっています。具体的には、犬が道路に侵入する、隣の車線から車が割り込んでくる、信号機のない交差点でトラックが前を横切るといったハプニング内容です。
各パプニングへの対応によって、ドライバーの運転能力を測定します。

 出典: Hindawi/Sooncheon Hwang Et Al.

 

まとめ

日本でも高齢者による交通事故がニュースでたびたび報じられています。
VRを使用することで、より正確な運転能力の判定ができるようになり、未然に交通事故を防ぐことにつながることを期待したいですね。

出典:TNW

アイキャッチ画像:Alex FoxによるPixabayからの画像


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