クアルコム、ARグラスのリファレンスデザインを発表 ワイヤレス接続可能に

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アメリカの大手半導体メーカー・クアルコムが、ARグラスのリファレンスモデル*のワイヤレスバージョン「Wireless AR Smart Viewer Reference Design」を5月20日(現地時間)発表しました。
今回のモデルは、より高性能なSoC「Snapdragon XR2」を搭載し、WiFi 6とBluetoothを使って無線化しています。

*リファレンスモデル=いわゆる参照設計図。電子機器向けの半導体チップメーカーが、そのチップを利用した製品を作るハードウェアメーカーに対し提供するケースが多い。

 


 

新モデルの詳細

 

薄くて軽量なデザイン

先のXR1モデルより、40%薄くなり、本体の重量配分も均一なため、長時間でも快適に使用できそうです。
また、デザインは中国の精密機器メーカーGoertekによるもので、重さがたった115g。

出典:https://www.qualcomm.com/products/application/xr-vr-ar

 

解像度

新モデルでは、解像度1920X1080のディスプレイ(各眼)が2つ、リフレッシュレートは90Hzとなっています。これにより、ぶれなく、目の前に情報を表示したり、作業用のバーチャルモニターを拡張するのに役立ちます。

6DoF(自由度)

AR体験で感知できる動きの方向数を示す自由度(DoF)は、新モデルでは6DoF。

3DoFで感知できる頭の回転や傾きに加えて、位置トラッキング機能を搭載。AR空間内で自分がどこにいるのかを把握・追跡することもできます。この位置トラッキング機能により、AR世界と現実世界での動きを連動させることが可能になり、より現実に近い没入感を楽しむことができます。

 

ワイヤレス接続

先行モデルでは、スマートフォンやPCに、USB-C経由でケーブル接続する必要がありました(↓)。

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先行モデルがベースのLenovoのARグラス「ThinkReality A3 Smart Glasses」は有線接続が必要。

新モデルでは、ワイヤレス接続が可能になりました。これは、Qualcomm FastConnect 6900チップの使用によるものです。
また、Wi-Fi 6、6Eと互換性があるため、6GHzの周波数と160MHzのチャネルを利用して、高い処理能力と低遅延の接続を実現できます。 デバイス間で大量のデータを送信できるため、ARグラスでのシームレスなビデオストリーミングなどの体験が実現できます。

出典:Qualcomm

 

アプリ開発者用に「XR FastConnect Software Suite」をリリース

画像をキャプチャするカメラと処理画像を表示するヘッドセット間の遅延を減らすため、「XR FastConnect Software Suite」もリリースしています。

 

利用できる企業

このワイヤレス AR smart viewer モデルはリリース時点では、一部パートナー企業のみ利用できますが、数か月後にはより多くの企業が利用できるようになるそうです。

 

まとめ

Googleが翻訳に焦点をあてたARグラスの開発中であることに加え、Metaが2024年に初のARヘッドセットをリリース予定、さらにAppleは同社のXRデバイスを役員会で発表済みとのことで、ARヘッドセット市場が今後ますますにぎやかになりそうですね!

 

出典:TNW


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