統合失調症の症状を改善できるPCゲームの開発 その効果が明らかに

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今や100人に1人が発症しているといわれる統合失調症は、決して珍しい病気ではありません。基本的な治療法は薬物療法ですが、長期間の服用によりもたらされる副作用がデメリットです。最近では薬物治療に加えて社会性や生活機能を回復させるリハビリプログラムを併用することで、再発率が低下することが明らかになっています。これに加え、脳トレーニング用のコンピューターゲームが統合失調症患者の日常生活の質を高める可能性があることがケンブリッジ大学の研究によって明らかになってきました。

Brain game ‘improves lives of schizophrenia patients’
http://www.bbc.com/news/health-33736760

 

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via: photo AC

 

 

 

4週間にわたって今回のゲームを体験した患者において、記憶と学習分野での向上が認められました。これによって診断前に従事していた仕事や勉学に復帰できる可能性が高まります。

ケンブリッジ大学の研究員によって開発された今回の脳トレーニングゲームは、難易度を細かく設定できる、ウィザード式のゲームです。プレーヤーは様々な部屋に入り、箱の中のアイテムを見つけて、アイテムの置き場所を覚えておくよう指示されます。

ケンブリッジ大学心療内科所属のBarbara Sahakian教授は、「このゲームを体験した患者において記憶と脳機能を測るテスト中の誤答数が有意に減少した」と語りつつ、「現実世界にも通用するほど、回復していることを示唆している」と語っています。

 

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via: photo AC

 

 

また、Barbara Sahakian教授は、「統合失調症の認知症状の治療は重要だが、なかなか回復しないので薬物療法に頼ってしまう」と語っています。また「薬物治療では避けられない副作用も、ゲーム療法ならば心配無用」とも語っています。さらには「ゲームは楽しいので、全般的に意欲を失っている患者でさえも、トレーニングを継続する気になるのです」と付け加えています。

 

このゲーム療法は統合失調症治療に効果的であることを示す有望な結果が得られているわけですが、研究チームによればより大規模な患者集団における検証が必要であるとのこと。また、いかなる記憶力トレーニングゲームにおいても薬物および心理セラピーを併用することが必要であるということです。

 

記事情報元: http://www.bbc.com/news/health-33736760


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