現在日本国内では突然死による死者数は10万人。その6割は心臓の異常が原因となる心臓突然死です。その危険因子として「高血圧」が挙げられますが、その予防には「減塩」が有効で毎日の摂取塩分を制限することが重要なようです。

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しかしながら、減塩料理は物足りない、味気ないイメージがつきまとい、なかなか継続できません。そこで登場したのが「電気味覚フォーク」です。
Dining with the electric fork that could save lives | http://www.engadget.com/2016/04/26/electric-fork-no-salt-added/
No Salt Restaurant | http://labtokyo.jp/nosalt/
「電気味覚フォーク」とは?
「電気味覚フォーク」を発案した中村裕美さんは6年前、電流を利用して味覚を強めたり変化させる研究を始めました。研究が進むにつれて健康問題との関連に気づき、より一層研究に熱が入ったそう。
ボタンを押しながらハンドルをしっかりと握ることで、フォーク内の電気回路に電流が流れます。
フォークのハンドル底部にはダイアルが付いていて、電流強度を3段階調整できます。現段階では試作品なので3段階ですが、いずれ追加される予定。
「電気味覚フォーク」使用レビュー
実際に「電気味覚フォーク」を使ってみたMat Smithさん。
「若干塩分が含まれているチキンとソーセージを食べてみました。電流強度を最低レベルにして試したところ、味がシャープに濃くなったと感じました!また、口の中にフォークだけを入れてみると、塩っぽい味がしました。」とのこと。
確かに味覚の変化を感じ取れたようですが、難点はボタンの位置だそうです。「ハンドルをしっかり握りながらボタンも押さなければならないので、普通のフォークとは異なる持ち方になりどうしてもゆっくりとした動作になるでしょう。」「いずれボタンの位置を変えてもらいたいです。また、もう少し細くなるといいと思います。」
同チームでは金属製の箸の開発も予定しているそうです。