グローバルIT企業が続々インドに投資 インドの魅力とは?

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先日Facebookがインドの「Meesho」に出資を決めましたが、その他にも多くのグローバルIT企業がインドに進出しています。なぜインドに注目が集まるのでしょうか。

 

インド国内のインフラ投資がすごい

まず、インド国内で空港や都市計画、ホテル、港、道路、橋、病院、発電所といったインフラに巨額な資金がつぎこまれている背景があります。その一例として太陽光発電は2014年に比べ、8倍に拡大しているとのこと。今後も再生エネルギー関連の施設へ2000億~3000億ドルを注ぎこむ予定だそうです。

このインフラ構築は、インド国内企業より技術的・資金的に優れた多国籍企業にとって、大きなビジネスチャンスであり、特にジェットエンジンや、タービン、CTスキャナー、衛星通信といった技術分野で、大きな需要、成長の可能性が見込まれます。

Photo by Kumar Vineet on Unsplash

 

新興中流層の勢いがすごい

インドの消費経済に困難を見出す企業は多い中、グローバル消費財企業の中には成功を収めている企業もあります。AmazonはFlipkart、Snapdealといった2大インド企業がインド国内でeコマースでの地位を確立していた2013年に、インドに進出しました。ちなみにインドでの新規顧客の獲得速度は、Amazonの経営史上、最も速い速度であるとのこと。

Amazonの他、たった2年でインドのコンパクトカー市場の15%を獲得したルノーにも共通している点は、そのCEOが戦略的かつ長期的にインド市場に参画していたこと。第2に、インド国内に強力なチームを作成、意思決定権をインドへ移行していること。そのため、ルノーの大衆車KwidやAmazonのeコマースといったモデルはインドの中流層のニーズに基づいてカスタマイズされているとのこと。

ほとんどのグローバル企業にとって、先進国市場での成功事例を単にコピーするのではインド市場ではうまくいかないようで、インドの中流層をターゲットにしたアプローチ方法を考える必要があります。

Photo by Debashis Biswas on Unsplash

 

テック系スタートアップ企業ブーム到来

グローバル企業にとってのインドの魅力は、その市場の大きさではなく、インドで展開されている世界で最も金回りのいいテック系スタートアップのエコシステムに仲間入りすることのようです。インドで展開中のスタートアップのエコシステムは急成長中で、世界第3の規模になっており、テック系スタートアップは過去3年間に200億ドルを超える資金を獲得しています。

このブームを後押しする要素は3つあり、1つ目はインドのテクノロジーインフラへの投資だそうです。「India Stack」と呼ばれる一連のAPIによって、政府やビジネス関係者、開発者に共通のデジタルインフラを提供しており、それによって無人化、ペーパーレス、キャッシュレスサービスを構築できます。例えば、テレコム企業や銀行はペーパーレスで5分で新規アカウントを開設できるサービスを提供できます。実際、UPIと呼ばれる無料のAPIを用いたデジタル決済は、たった1年でクレジットカード決済の全額を上回りました。また、Reliance Jio社が4Gリリース後、1年で1億6千万人の新規ユーザーを獲得し、インターネットのワイヤレスアクセスは急速に増加しています。さらにAadhaar社は、バイオメトリクスデータに基づく12桁の固有識別番号をインド市民に発行し、いまや登録者数は12億人にのぼり、2017年の取引額は90億ドルになっています。

ブームの第2の要素は、インド国内の消費者人口と、高学歴かつ有能な若年層のの大規模さにあります。インドにある10,000のエンジニア養成施設から毎年1,000万~1,200万人の若いエンジニアを輩出しており、中国および合衆国からの合計輩出数を超えています。

第3の要素は、インドが抱える問題の解決にはテクノロジー利用が不可欠である点です。例えば、インドの病床数および医療従事者が大規模に不足しています。教育部門でも、教員数や大学の数が同様に不足しています。法律部門でも、未解決事案を解消するのに30年はかかると言われています。こういった分野の問題は、テクノロジーを利用して業務を効率化することによって解決が見込まれます。


Source: https://hbr.org/2018/02/3-reasons-global-firms-should-keep-investing-in-india


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